FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会(WMSC)は、第11戦ドイツGPでのフェラーリのチームオーダー騒動について、現地時間(以下、現地時間)8日に裁定を発表し、フェラーリやドライバーにはポイント剥奪などの追加のペナルティを科さず、当初の罰金処分だけに留めることを明らかにした。『ロイター』通信が伝えている。
ドイツGPのレース審査委員会は、フェラーリのフェリペ マッサがエンジニアからの指示でチームメイトのフェルナンド アロンソにレースの首位を譲った行為を競技レギュレーションで禁止されているチームオーダーだとみなし、フェラーリに10万ドル(約870万円)の罰金を科した。
さらに、この裁定についてはWMSCに委ねられ、フェラーリにはポイント剥奪やレース出場禁止などのさらなる重い処分が下される可能性もあった。
この問題を審議するため、8日、フランス、パリのコンコルド広場のFIA本部でフェラーリのチーム代表、ステファノ ドメニカリ氏やFOM(フォーミュラワン マネージメント)のバーニー エクレストン会長などが出席して約3時間に及ぶ公聴会が行なわれた。
公聴会終了からさらに約3時間後、FIAは声明を発表し「提出されたすべての報告書、声明文、書類についての詳細な分析を終えて、司法機関(WMSC)は競技レギュレーション39.1条違反に対するレース審査委員会の10万ドルの罰金の裁定を承認し、さらにFIAが負った費用の支払いを課すことを決定した。司法機関は39.1条が再検討されるべきであることも認め、F1競技ワーキンググループにこの問題を委託することを決定した」とフェラーリに追加の処分を科さず、さらにチームオーダー禁止のレギュレーションについて再検討することも認めた。
この結果、フェラーリとF.アロンソは残りシーズンでも今季のタイトル争いに望みを託せることになった。フェラーリは声明を通じて、FIAによるレギュレーション再検討の提案を評価するとともに、「これからはチーム全員の努力がコース上の次のレースに向けて集中されることになる」と裁定を歓迎していた。
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